Jan 11, 2009
さて、リアルタイムベースまで作業が進行してきましたが、引渡し~入居の間まではペースを落とし、ブログでの現場実況はせず、若干の間を置いてまとめ記載を行う予定です。ここ8ヶ月の施主としてした仕事を思い出してみます。
・設計請負契約を締結する
・基本/実施設計図面を承認する
・設計に必要な資金を手配する
・充分な資金を用意できないことを謝る
・建築請負契約を締結する
・請負に必要な資金を手配する
・充分な資金を用意できないことを謝る
・建築確認を申請する
・近隣に挨拶する
・地鎮祭、上棟式を執り行う(または省略する)
・ご祝儀を充分にお渡しできないことを(ry
・工事中の現場挨拶、チェック
・近隣と世間話
・現場に差し入れ(缶のお茶・缶コーヒーをダンボールで)
・毎日差し入れを用意できないことを(ry
・実施変更を承認する
・実施変更に伴う資金を手配する
・充分な資金を(ry
契約して、承認して、お金を用意するという繰り返しのように見えます..。節目でハンコを押したら、あとは指をくわえて、金用意して待ってるだけ、と私は当初考えていましたが、実はそうじゃなかったような。資金が無くても棟梁をはじめとする皆が楽しく気持ちよく仕事ができるよう配慮するのが私の仕事だったような気がするし、これからもそうなるのかなというのが今の実感です。そこで気になったのが下記。
上記のこたちゃんさんのエントリで書かれている5つの心得に100%同意します。(1)依頼先の承諾を得る、(2)ミスは修正する、(3)発信情報は消せないと思え、(4)ブログは日記帳やメモ帳ではない、(5)読み返せ。私の愛読施主ブログのひとつが、自粛という事態になりました。
施主の奥様のブログですが、ご家族の様々なしがらみや、依頼先とのやり取りから、なかなかご苦労されている様子が伝わるものでした。
が、記事の内容で依頼先へ多数クレームがあったとの事で、自粛、という事態となりました。
家作りは複雑です。うまくいかないことも多々あります。設計図面や仕様書だけでは、施主の意図がうまく伝わらなくて当然というくらいの気持ちでいたほうがよいのではないでしょうか。工務店や設計事務所だけではなく、現場で苦労されている方たち、間で苦労されている方たち、近隣や役所や銀行を含め、プロジェクトに関連する多くの当事者(ステークホルダー)と直接・間接にコミュニケーションをとるのが施主の本質かもしれません。
私も万が一のトラブルも考え、このブログでは近隣と工務店が特定できないように配慮しています。
工務店もうちの経過をホームページで公開していますが、私が特定できないよう配慮いただいています。
本ブログではゼロワンオフィスの名前を実施設計完了後の9月23日に、SE構法のNCNの名前を構造設計、プレカット、上棟後の12月17日に初出しています。工務店の名前は施主検査完了後、問題ないことを確認してから出すつもりです。
これからは現場が大詰め。納期ぎりぎりの現場では当然ながらいろいろなことが起こるもの。人の不幸は蜜の味という話もあるけど、目の前のトラブルに対する自分の考えをブログにさらす時間があるくらいなら、その時間を使って周囲の意見を聞き、励まし、慰労し、怒り、謝り、感謝し、悲しみ、喜び、悩み、、、という施主としての「本業」に割くべきと肝に銘じ、あと1ヶ月と10日、腹を据えていきたいと考えています。