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Dec 21, 2008


[House] 実施設計(~8/2) 03:04

いままで月2回ペースだった設計打ち合わせを月3回にして、6月中旬からショールーム巡り開始。

基本設計段階の平面図、立面図の精度を上げていきながら、断面図、矩計(かなばかり)図、配置図、面積表、仕様書、外部・内部仕上表、建具表、建具リスト、展開図、電気プロット図、照明器具リスト、キッチン図の作成に向けて詳細を詰めていきます。この段階での目的は2つあり、建築確認申請と見積依頼のためです。

<キッチン>
・製作品か既製品か
 既製品は大手から一通り資料を集めるものの、TOTO フレームキッチンのようなシンプルなものが少なく、妻のイメージに近いものは皆無。どれも設備がごてごてしていて過剰品質といった感じが・・・。
 製作品はコーポラで実績のあるキッチン専業の複数社を巡る。とある1社とはいい感じで設計を詰めていったものの、参考概算見積が当初330万(!)。最終的に265万までグレードを落としたものの、工務店側の施工管理コストが上乗せされるため採用できるかは微妙。
・食洗機、コンロ、オーブン
 ガゲナウミーレAEG(現在はElectrolux傘下)のドイツ3大メーカーは、コーポラ採用率高し。確かにカッコいいんだけど、うちは中位クラスのガラストップの国産ビルトインガスコンロのみ採用。しょせんは家電だし。
・浄水器・水栓
 王様シーガルフォーvs国産クリンスイ。携帯業界から転職したグローエの営業部長のMさん、元気かなぁ。お声掛けしなかったけどミンタ、採用しましたよ。

<バス・トイレ>
 基本的にバスはユニット トイレは一体型。
 資料請求しまくったら宅配便・メール便で相当な量に。一通り気合入れて目を通しましたが、根本的なところは変えずに無理して差別化・多グレード展開をしようとしているような感が。最終的にはスピリチュアルモードQUADRA(MUJI)とPanasonicの深澤直人デザインI-XMRXのうち、サイズ(1218)の関係と価格からMRXに。マンションリフォーム用ですが、戸建にも使えます。
 トイレはアラウーノS(一体型トイレ廉価版)。あ、これも深澤直人・・・結局安くてもデザインという選択か。

<タオル掛け・ペーパーホルダー・各種ハンドル・レバー>
 これもたくさんありすぎで悩みます。カワジュンが安いわりに素材感があってお勧め。色味やテイストから、設計側である程度絞り込んでもらえますが、それでも選択肢ありすぎ。扉の数だけ、トイレの数だけどうするか考えることになります。

<フローリング・壁・天井>
 フローリングは建築事務所で見るサンプルだけでは全体のイメージがつかみにくく、新宿のOZONEに出しているマルホンのショールームで確認。実物をみると無垢の良いものが欲しくなる!が、最高級グレードの無垢アメリカンブラックチェリー(平米6万円)ならLDKで200万円超。無垢ブラックウォールナット(胡桃:平米3万円)なら100万円。他方、合板で安い樹種ならその1/10以下で手に入る。床暖房対応も考慮要。
部屋の全体的な印象を左右するアイテムだけに本当に悩みます。ここまで来ると価値観が問われますね。
 壁・天井はクロス(壁紙)だと平米1200円。AEP塗装なら平米2000円。うちの場合には先行して設計している別の戸建のスペックを参考に設定させていただいていたためスムーズに決まりましたが、珪藻土にしたいとか言い出すとこれはこれで深いはず。

<この段階では坪単価よりポリシーを>
狭小の場合には建坪が小さいだけに、見積もり合わせで「坪60万+αで」とか「80万で収めるように」と仕様を決めていくのは意味がない気がします。ローン検討の段階ならまだしも、実施設計の段階においては絶対額ベースの予算を立てて設備仕様を決めていくほうがよさそうです。

 仮にキッチン製作300万、フローリング100万、バス製作120万、壁・天井塗装50万、トイレ2箇所30万として、これだけ贅沢して合計600万=坪20万といった計算になりますが、単純に「坪90万円にあがる」「坪80万でなんとかする」と一喜一憂しながら、裏では大工の質を下げて基礎工事、木工事、左官工事で坪10万下げるとすれば、これでは良いんだか悪いんだかわからない。
 他方、設備300万増=外車1台、設備200万増=国産車、設備100万増=軽自動車と考えるとどうでしょうか。贅沢の概念はライフスタイルによっても違います。それに合っているなら高くても安くても納得できるわけで、すべてを坪単価ベースにしてしまうとそういったポリシーが見えなくなってしまうのではないでしょうか?

 うちの場合は区内に土地を買った段階ですでに無理しているわけで、仕様を詰める中であれこれと悩みながらも「設備はあまり贅沢しない」「贅沢は15年後のリフォームで」「LDKは少し贅沢してもよい」「狭さをカバーする造作はOK」「廉価でも素材感はそろえる」といった基準を自分なりにイメージできるようになってきました。
 ハウスメーカーのようにいきなり見積に突入していたら、自分でもどうなっていたかわかりません。実施設計のこの2ヶ月は私にとっても施主になるために必要な時間だったのかもしれません。
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