Dec 17, 2008
<伊藤 正さんのこと>
前回「担当は戸田さんとカミデさんの2名」とお伝えしましたが、肝心のゼロワンオフィス代表の伊藤 正さんに触れていませんでした...orz。打ち合わせは担当のお2人と行っていますが、主に基本設計段階では伊藤さんの助言やコンセプトワークも重要だったように思います。
![](/pics/20081216.jpg)
右の図は、連棟式建物の並びとなる東側立面図。左上から右下の点線が第1種高度地区(5m+0.6×水平距離)という厳しい北側斜線制限、左側の点線が南側道路斜線です。5m前半のぎりぎりの位置に片流れ屋根の一端が来ていて確かに厳しいです。
ただ伊藤さんは「実は元の建物を残したリフォームも考えた」とも言っていて、今になって思うに北側斜線だけではなく、連棟式建物の端で商店街の一角という特殊な環境に対して忠実に設計するために、新築という手法を捨てることも含め悩んだということだったのかもしれません。
<6/15 第6回打ち合わせ>
駐車場を除き床面積はマンション並み、戸建なのに実は1LDKな我が家。図は基本設計時の平面図をもとに再編集した寝室プランで(注:実際に設計いただいた間取りと異なります)、下記のように当初は14畳を1部屋として使い、将来は4.5畳と7.5畳の2部屋に分割して子供1名または2名の部屋に改造。将来的には親はベッドを処分して畳収納ユニットを設置、そこに布団を敷く予定です。
![](/pics/20081216-2.jpg)
これで1階もバス・洗面を除いたフロアプランが確定しました。
<6/28 第7回打ち合わせ>
ユニットバス、洗面、キッチンの方向性の議論。また構造はSE構法、給湯設備はエネファーム(燃料電池)設置という前提でいけそうな目処が立ち、このまま設計を進め、次回以降詳細設計に入っていくことが決定。
![家、三匹の子ぶたが間違っていたこと](http://images-jp.amazon.com/images/P447800238X.09.MZZZZZZZ.jpg)
田鎖郁男 (著), 金谷年展 (著)
ダイヤモンド社 (2007/11/9)
ローコスト、健康住宅、外断熱、ソーラー、無垢材などをテーマにしつつ、他社を否定し自社の住宅やフランチャイズの宣伝・礼賛につなげる住宅本も多い中、この本の場合他者を蹴落とすことはせず冷静に自社SE構法の「思い」を訴求していた点が好感が持てました。NCNは構造用集成材を工務店に供給する会社であるとともに、建築事務所から構造計算を受託する構造設計事務所の側面も持ちます。
![燃料電池 (ちくま新書)](http://images-jp.amazon.com/images/P4480061436.09.MZZZZZZZ.jpg)
槌屋 治紀 (著)
出版社: 筑摩書房 (2003/11)
実はこの2つ、のちのちの見積時にもがき苦しむ原因になったのですが、この段階はみんなで「夢を語る」時期。打ち合わせも和気あいあいと楽しく進んでいきます。