Jan 09, 2006
明日2006年1月10日より、ライブドアブログがトラックバックスパム対策を実施。
トラックバック元の記事にトラックバック先のブログURLが含まれてない場合、受付を拒否する仕組みを導入するそうだ。もともと同様のポリシーははてなダイヤリーもやっていたので、さほど混乱はないと思われたのだが、これを契機にブログ界ではリンク議論が巻き起こってます。
このあたり、絵文録ことのはの松永さんがよくまとめていらっしゃる。
詳細は元記事をご覧いただくとよいが、ざっくり言うとこんな感じ。トラックバックをめぐる4つの文化圏の文化衝突――「言及なしトラックバック」はなぜ問題になるのか [絵文録ことのは]2006/01/06
トラックバックをめぐる4つの文化圏の文化衝突――「言及なしトラックバック」はなぜ問題になるのか 「リンク」が絡む問題に関しては、「文化圏」というとらえ方でものごとを見ると、ネット上の議論もかなりすっきりする部分があるようだ。
言及リンク文化圏 技術的には相手の記事に言及したというのを通知するのがトラックバックなのだから、元記事からトラックバック先へのリンクは当然必要。トラバを一方が張ろうとする段階で、相互通行を確保すべきというネット原理主義に立つ。
関連仲間文化圏 トラックバックはリンクがあろうとなかろうと内容さえ関連していればよいとする考え方。トラックバックは同じ話題を扱うブロガー同士をつなぐ手段であって、一方通行が嫌ならトラバ返しをすればそれで良しとする人々。
ごあいさつ文化圏 最も一般社会的な「きちんと挨拶するちゃんとした人」たち。相手にトラバ返しをしたり、あるいは相手記事のコメント欄で「トラバありがとうございます」と返事をせずにはいられない人たち。一般社会の文化をそのままネットに持ち込んで日が浅い人たちとされる。
spam文化圏 トラバはあくまで手段でありツールという意味では関連仲間文化圏とかぶる。ただし、トラバの本来の意義だの、ネット内での交流や有益な情報交換などのトラバに付随させるべき趣旨は一切関係ない。自分のサイトを宣伝するために不特定多数に一斉送信できればそれで良しとする。
このブログは非言及トラバを自動的にはじくことはしていませんが、私の頭の中的には言及リンク文化圏に近いです。ごあいさつ文化圏や関連仲間文化圏に対して否定的な見解はないものの、spam文化圏と袂を分かつうえでは言及を必須としても仕方ない、というもの。その理由は下記3点。
これを徹底すると、同じ趣味のブログ同士が繋がるダイナミズムが失われると感じる人たちもいるでしょう。でもそこはWikiやソーシャルブックマーク、Webリングなど新旧の手段がそれを埋めてくれるはずです。(トラックバックセンターやブログランキングは商用ベースなのでいまひとつ信頼していない。)
- トラバの一部にアフィリエイターの宣伝が混ざるという認識は、訪問者側にはない。
- そんな訪問者のためにも、リンクはページの管理者である筆者がコントロールすべき
- コメントとトラバは用途を分けるべき。非言及のURLリンクを張りたい場合にはコメントで十分。
趣味性の強いWikiを運営する傍ら、はてなにLAMYリングが出来ているのを見てて好ましいと感じている私としては、個人の運営するウェブログに無差別にトラックバックが集まるという構図は、コミュニティ的にもあまり有益とは思えないのです。まあ、そんな小難しいことを言う以前に、言及リンクを張るくらいそんなに難しいことではないと思うのですけど。