Apr 17, 2005
清水 隆夫の「Good Job !」: Series 60開発ガイド本
とは言え、久々に自分でプログラムを書きたくなる程、エンジニアにとって楽しい玩具となるのが、ボーダフォン702NKこと、Nokia 6630に代表される、Symbian OSを搭載したSmartPhonなのは間違いなく、どこかの社長が言っていた、「PDAは死ぬ」という言葉を、改めて噛みしめた。
Symbian OS/C++ プログラマのためのNokia Series 60 アプリケーション開発ガイド
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メトカーフの法則という言葉がある。これは、Ethernetの開発者ボブ・メトカーフ氏が提唱した法則で、ネットワークの価値はノードの2乗に比例するという考え方。
これを現在のコンテンツビジネスに置き換えて考えてみよう。この場合には単に通信機器の多寡だけではなく、コンテンツ(開発者)の数も加味して全体の価値を考える必要があるだろう。
もし、既存の携帯端末の総数や3Gへの移行比率だけを前提にして、国内少数のソリューションプロバイダやコンテンツプロバイダの組み合わせだけで戦略を考えても、全体の価値は向上していかない。いかに新しい切り口をコンテンツ開発サイドに織り込み全体価値を向上していくかを考える必要があるし、既存の枠にとらわれずに開発者コミュニティを広げていかない限りはイノベーションは起こせていけないのですね。そういった意味で、冒頭のようなことをブログに書いている人がいるのを読むと、少しうれしくなります。
そう考えていくと、JavaとSymbian(C++)とでは異なったアプローチがとり得るような気がしています。Java初期・J-Phone時代の当時、桑折さんと太田さんがエイチ・アイやバンダイネットワークスと3Dポリゴンを仕掛けたように、モバイル・エコシステムに新しい風を吹き込むにはどうしたらいいのかを考える今日この頃です。