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Feb 09, 2006


[Misc] 「エバンジェ」「分野のプロ」「ガイドのプロ」 22:57
イロブンのきだてさんが発端となった、この件

みなさん「私が勧めればドーンと売れる、文具界の"みのさん"目指してます」ってあたりに強く反応があるような。氏のストーリーを聞いて、昔、憧れていた会社の先輩(♀)のこんなエピソードを思い出しました。
社内でエリートと言われる旦那さんと結婚し、ある新規事業でバリバリと働いていた彼女。このまま幸せな日々が続くものと皆が思いました。しかしある日、彼女は病魔に侵され仕事を辞めることに。復帰後、彼女はフリーライターになりました。私がお祝いがてら夫妻の家を訪れたとき、机の上に目にしたものは地方の飲食店舗やホテル、旅館の大量の写真と資料でした。

彼女がプロのフリーライターとして最初に取り組んだ仕事とは、某出版社の旅行ガイドの原稿をアップすること。実際に行ったことも、見たことも、味も知らない数多くの店舗。想像してそこにさも行ったように文章をまとめ、お店に読者を集客できるように「文章を紡いでいく」姿を見て、私はちょっと複雑な心境になったものです。彼女は職業ライターの倫理として事実のみを書き、決してだます事は書きません。そこが文章力なんだなぁ、すごいなぁ、と。

ガイドブックの全てが上のような作りとは必ずしも思いませんが、万が一そんなガイドブックを信じてあるお店にいって「マズい」思いをして「このガイドブック、外れだな」と思いたくないものですよね。旅行者としてはどうあるべきなのでしょう?

同じ街に何度も通い、自分の舌でおいしいものを見つける人(これを「エバンジェ」としましょうか。)に頼る旅行者もいるでしょう。他方、ライター(これは「ガイドのプロ」。)が執筆したガイドブックのみを頼りに決める旅行者もいます。評論家(「分野のプロ」)の意見に心酔して、あるお店にいくためにわざわざ旅行先を決める人もいます。

氏は文具業界の「エバンジェ」になろうとしているんでしょうか?それとも記事どおり「ガイドのプロ」?実際「分野のプロ」としてのコンセンサスは彼に対してあるんでしょうか?

Pencil Case - Part 2 - ステイショナリー評論家

文具の評論をされている方は他にもおられるのに
「日本でただ一人の」が付くのを疑問に思っていました。

ライターとして彼自身ができること。それはブログでそのスタンスを明確にすることではないでしょうか。それはリスクのある行為かもしれません。ただ業界初の「評論家」を語り、リスクの低い立場で製品を紹介し続け、飯の種にしているとすれば、それはずるいかも、という気がします。こちとら自腹な「一文具ファン」な訳で、他の「エバンジェ」の方々の真剣勝負魂から見るとなんだかなぁ、というのが個人的感想。

ええと、、旅行の話に戻りましょうか。私ですか?地元の友人やタクシー運転手の口コミに頼る旅行者です。あまり客引きをあてにするとボッタクリバーに連れて行きそうだし、、、、高級なところで女の子と話すのもリスキーだし、ジンギスカンは匂うし、やっぱラーメンが一番かと、、、って何の話だっけ?
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真剣勝負魂 - Posted by at 2006/02/09 (Thu) 23:49:39
うっ、通訳的仕事の「的」にアグラをかいてる身としては、耳が痛い。 (^-^ゞ

旅行はかなり長い間してないです。都内で食事をする時は
友人が「おいしい」と思う所に連れていってもらうことが多いかな。
自腹を切って、何度も行ってのオススメなら、「ハズレ」は無いみたいですね。

TB & リンク、ありがとうございました。
柊さん - Posted by kiku at 2006/02/10 (Fri) 00:49:56
私も最近は管理職的仕事の、「的」に甘える部分もあり、ちょっと頭が痛いですが、、、、

そっか、食事もザガット・サーベイを読んで行くのが好きなんですよ、私。アンケートのコメントの短文を再編したほうが面白かったりしますよね。(切り貼りに恣意が入ったりしますけど)Wikiでそれ、やってみようかなぁ。
取り組む姿勢 - Posted by syaopairon at 2006/02/10 (Fri) 10:26:01
今回のことではいろいろな意見を読ませていただいています。
「プロ」が仕事に取り組む姿勢、という観点はやはり大切ですね。
自分たちで身銭を切って購入する商品ですもの、真剣に取り組んで欲しいというのは当然のことだと思います。

広告なのか記事なのか、そして超えてはいけない線はどこにあるのか。
簡単に情報が発信できるWEBだからこそ共通認識が必要なのだと改めて感じました。
syaopaironさん - Posted by kiku at 2006/02/11 (Sat) 02:39:14
私はWebの住人(?)なので、あまり驚いてはいないです。まぁ、ありがちな話かなとも。ただ真剣さや姿勢というのは、どんな洗練された媒体を使おうが、見栄えのよい手段を使おうが、敏感な人やプロには伝わってるのだなぁ、という感想を持ちました。

氏は誤解を解消していくこれからが本当のプロとして、真価が問われていくのでしょうね。これを乗り越えられたら本物なのかなぁ、と。TV、ラジオ、雑誌、ポータルを含め、今昔のメディアの世界では記事広告や製品評論という手法は当然「あり」ですし、そういったところで飯を食ってる人たちはたくさんいます。何にせよパイオニアには苦労がつきもの。そういった挑戦をする人たちには拍手を送りたいし、ユーザ側もメーカー側も敬意を払っていくべきだと思います。
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