Oct 28, 2004
Residencial(ワークショップ)でいつも感じるのは「何故ここに私は居るのか？」ということ。短刀直入に言うと通信制は個人戦。皆が集まって議論してもお互いの文化の差を再認識するだけで一見溝は埋まらない様に見える。相変わらずイギリス人とドイツ人は噛み合わないし、ラテン系は我関せず。6000マイル離れたところから来たニッポンの私は議論についていくのが精一杯で、頑張って口を挟んだところで周りは誰も聞いちゃいねえ…。
そんなこんなでへこんで迎える午後6時はとてもブルーになる時間。これなら東京で経営を修めたほうが全然良かったと心底思ったり、欧州のやつらはこれだから困るとぼやいたり。
しかし8時に仲間と夕食に出ると雰囲気は大きく変わります。初めて出会ってからたかだか半年の仲間なのに、みな十年来の知人のように親しく語り合います。今日はキューバにバカンスに行ったドイツ人マーカスの土産の葉巻を皆*1でくゆらせつつ、まったりと互いの差や共通点について話し込んだりします。
実はそこに欧州の奥深さがあります。互いの文化差を所予のものとして受け入れつつ、共同体としてのコンセンサスをつくって行くという大人の社会。そして食と酒と煙草と音楽がそれを取り持つ。MBAのカリキュラムを学ぶ以上にそういった場に居会わせることが今の私には重要だったりします。
あぁ、明日の夜には成田にもどるのかぁ。もったいないなぁ。
*1：写真右はオランダ人、左は米国系イギリス人。その他スイス、ギリシャ、オーストラリア、フランス人の面子での夕食でした
