Jan 25, 2009
<外壁工事>
外壁工事から遡ること2ヶ月。11月18日夜21時過ぎの現場、4種類のサンプルを前に考え込む男一人。
左から
・吹付リシン(ジュラク)
・吹付リシン(ゆず肌)
・スタッコ(イビザ仕上)
・スタッコ(サントリーニ仕上).
当初からサイディングではなく塗り壁材でといっていたものの、予算の関係からマヂックコートやジョリパットネオを諦め、一番左の吹付リシンを選択する予定だったのだが、工務店の推薦もあり急遽スタッコ仕上げが候補にのぼり悩み中。
スタッコ仕上は、骨材を含んだ塗材を10ミリ程度まで吹きつけ、コテやローラーで表面に凹凸をつける方法です。仕上がりの風合いのよさはリシンの比ではないものの、懸念は汚れやすさ。さらに、うちは外壁の内側にテラスがあり、その内側に建物がある「ダブルスキン」構成。テラス側の壁がごつごつしていると子供が怪我するリスクもあります。いろいろと悩んだ結果、一番右のサントリーニ仕上に決定。
今回使うのは、ゲーテハウスの「ユニプラルSL」という製品。
骨材として高炉スラグを使い、モルタルと同様に徐々に石化していく壁のようです。メンテナンスは塗り替えではなく高圧洗浄。
子供の怪我問題に関しては、建築士と工務店と相談した結果、「ダブルスキン」の内側と外側で骨材の配合を変えていただき、テラス側(ダブルスキン内側)は漆喰のようにマットに、外側はサンプルどおりサントリーニ仕上で施工していただきました。仕上がりは想像以上にいい感じ。
<内装工事>
リビング、階段、玄関の壁と天井はAEP塗装。他方、寝室や洗面は今後の改装の可能性やコストを考えて、クロスにしました。塗装にあたってはボードを張ったときの釘の跡や、ボードの隙間を手作業で丁寧にパテで埋めていきます。この手間がハンパない。クロスだと直接貼ってしまえば隠せてしまえるわけで、建売だと当然クロスになるよなぁ。
2階はワンスペースで空間の広がりを感じさせる狙いで設計いただいていますが、やはりAEP塗装とすることで傾斜天井から壁、階段までの空間に連続性が生まれ、想像していた以上に一体感が出ています。
建築面積が狭い分、空間を広く大きく見せるうえで外壁も内装もメリハリが重要。総コストがシビアな中で、ベストを尽くしてコストパフォーマンスの高い建材を探してくる工務店にも建築事務所にも感謝です。