byway, sideway

いつもの週末と同じように「MBAの勉強をしてくる」と妻にいって午後2時に外出した。が、当然気が乗らない日もある。そんな日は六本木ライブラリーに一旦入って考える。6000円払った元をとりたいし、一応ここは図書館だし、本を読めばいいかと。今日読んだのは下記の3冊。

• 日本一の大投資家が語る大貧民ゲームの勝ち抜け方
  ―上場会社・約70社の大株主・竹田和平さんの旦那的投資哲学

竹田和平さんは製菓業界で最初に自動化ラインを採用した方で、タマゴボーロで有名な竹田製菓の社長さん。実は彼は「平成の花咲じいさん」と呼ばれ日本を代表する個人投資家でもある。上場企業70社以上の大株主リストに竹田氏が乗っているのに興味を抱いた水澤潤氏が取材をもとにまとめたのがこの本。

いわゆる「株本」としては普遍的な内容ではあるのだが、竹田さんの半生と考え方はとてもユニーク。経営者を知る本としてはとても面白い。

• 100億稼ぐ仕事術

他方、経営者本の2冊目。噂のライブドア社長が、1年前エッジ*1だった時代に書いた本。中身はほとんどなく「仕事術」にすらなってない。AMAZONの評価はそこそこだが、私には非常につまらんかった。ソフトバンクバブリッシングの企画ってこんなものだよなぁ。「休日は消費者の視点に」なるよう努めていると書いている一方で

いまだに手書きにこだわる人のポリシーが理解できない。あえて無駄をしているとしか思えない。(pp109)

と。彼の個人的感覚ではそうかもしれないのだけど、そんな貧弱な発想を「仕事術」本に書いてて大丈夫なの？っていう感じ。消費者は手書き回帰しつつあって、実は万年筆が売れているこの時代、手書きかキーボードかなんて議論はすでに古いと思うのだけど。竹田和平さんをメンターにつけなさいアンタ、って気分になりました。

• イギリス人は何にでも賭ける
  ─そのチャレンジング・スピリットの由来

イギリスの賭博について、歴史的見地からまとめた本。そういえば株式会社の起源も保険の起源もイギリスからだったのですね。賭博の最初の形態の１つには「熊いじめ」というものがあったとか。
闘鶏はどこの国でもあるけど、まさか熊とは。。。へぇー。