Jan 05, 2009
ウチに先行してゼロワンオフィス戸田さんが手がけていた2つの戸建プロジェクトがめでたく12月末に引渡しを迎えました。で、12月20日、21日に内覧会が行われたので参加してきました。どちらも変形土地ながら、ランドマークとなりそうな印象的な建物ですばらしい出来です。
片方は鉄骨造3階建て。ピクチャーウインドウから外の植栽への視線の抜けもさることながら、部屋ごとにこだわりの内装とそこに光を落とすハイサイドライトが印象的です。もう片方は木造2階建て。遠くから見てもそれとわかる大きな2層吹き抜けと、統一感のあるセンスあふれる内装、こだわりのバスタブが素敵です。
普通は「素敵だねぇ」「うちもこうしたいねぇ」で終わるところですが、プロジェクト進行中の身としてはいろいろと比較して見てしまいます。これも人の性。「隣の芝生は・・・」で自分自身納得できればよいものの、どう見てもかけているコストが違うなぁ・・・と感じることしきり...。
床面積も違うので単純に比較はできませんが、内装のグレードはぜんぜん良いし、バスやキッチンの設備も立派。収納もしっかり確保。どちらも駐車場を除く延床面積ベースでは30坪~35坪と全体的に余裕が感じられます。
他方、駐車場を除いた延床が24坪を割ってるウチの場合、東と南のバルコニーの外側にさらに外壁があるダブルスキン構成のため壁面コストが高く、その分、内装も設備もコストをかけられませんでした。
(写真参照、そいえば模型写真はこのブログでは初かと。)
その結果、収納もDENも住みながら整備していく予定だし、バスもユニットの1218。トイレも壁が張られた先日時点では幅が狭く圧迫感を感じます・・・。
まあボリュームの関係から設計当初よりあえて取捨選択して割り切った結果ではありますが、もし同じような内覧会をウチで開いたら、あまりに参考にならないのではないかとちょっとブルーに。これがコーポラティブハウスなら、同じ日に複数の部屋の内装や設備を見比べられてしまうわけで、もっとブルーになっていたかもしれません。
まぁ、別に内覧会をするために家を建てるわけではないし、注文建築の場合は他人と比較したり、他人に参考にしていただくこと自体無意味という考え方もあるわけですが。でも戸田さん、カミデさんと10月に飲んだときに約束してしまったしなぁ。どうしようかなぁ・・・。
戸田さん
- Posted by kiku at 2009/01/07 (Wed) 04:24:48
いつもお世話になっています。長文のコメントをいただき恐縮です。おっしゃるとおりです。インフィルについては時間をかけて住み手側の演出で使いこなしていくという意味では、当初の設計意図通りの効果は出ていると思います。当初のコスト感以上の出来映えに、私達自身は特に後悔していません。
ただ、内覧会ではどうしてもインフィルを見る比重が高まりそうなので、どこまで意図がわかりやすく伝わるかなぁ、他人の参考になるかなぁ、と愚痴ってる次第で。これから内装・外壁が仕上られ、キッチンや建具が付いてくるともう少し実感がわくのだと思います。
まぁ結婚式前のマリッジブルーのような、そんな感じですので、あまりお気になさらぬよう。でも、大理石の床とか、おしゃれなバスタブとか、本当に2軒ともかっこよかったです!
可愛いお家見つけたよ
- Posted by 脳挫傷による見えない障害と闘いながら・・・ at 2011/10/19 (Wed) 13:16:55
靜岡県東部地方に変形した住宅:可愛いお家を見つけて止まり、デジカメ写真を撮った。狭小敷地の変形敷地に変形した可愛い家である狭小住宅はローコスト住宅の共同住宅で注文住宅。ミニコーポとゼンリンに記入。コーポとは、コーポラティブハウス:共同住宅だが、車椅子生活者の方には不便そう。
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http://blog.bywaysideway.com/House/1231085558.tb
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Kkc Houseが竣工し内覧会を開催した際に、先日の戸建の施主が見ても、きっと羨ましく思う部分が沢山あると思います。
住環境をより良くするために設けたダブルスキンとその間のテラス空間は他に類を見ない空間として、また一体となったLDKの拡がり感などは誰もが羨ましく思う空間となるはずです。また家全体のテーマでもある『One Space』な各空間はむしろ無駄の無い空間となり床面積以上の広さとして成り立ち、何年後・・何十年後にも対応出来る可変性をも備えております。
仕上げに関しても、フローリングや建具、トイレ、ユニットバス、洗面器などなど、決して安価なものではありません。内装壁をみても、全てクロス仕上となっているコーポラの住戸もある中で、今回は塗装を施していたりもします。屋根を見ても、防水仕上で終わっている住宅に対し屋根材を施したり、外壁を見ても、運も良く交渉も出来、コスト以上のグレードを実現しております。またサッシに関しても普通の住宅では見られないようなスケール感です。
おっしゃられるように確かに内装に比べ、外装にコストの比重が掛かっておりますが、そこはテーマでもある『One Space』、つまりスケルトンインフィルにも繋がっているかと思います。
構造体を含め、後に更新していく事が難しいスケルトンをしっかりとかため、インフィルは住みながらより良い空間をその都度演出していくといった感じです。
上記と重複する内容も御座いますが、LDKとテラスとの関係、スケルトンインフィル的な空間構成、トイレと坪庭、玄関と坪庭との関係、1、2階双方の4枚引戸構成、間接照明から天へと延び行く勾配天井、アプローチ・花壇、南側ファサード、その他沢山、見栄えのある空間は計り知れないほど御座います。
我々設計としても胸を張れる住宅となるため、残りわずかな期間、細かい箇所などの詰めを日々全力で行っております。
ぜひ素晴らしい内覧会を開催させて下さい!