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Dec 15, 2008


[House] 基本設計1(5/10~5/24) 02:24

<基本設計にどのくらいかけるべきか>
さて、土地決済後の5月にゼロワンオフィスと設計監理契約を締結しました。契約書上での竣工までの大まかな予定は下記のとおり。うちの場合、燃料電池(エネファーム)のFCパートナーシップ契約(モニター)への応募の関係から、2月竣工を狙う必要があり、これでもぎりぎり。

 2008年4月~6月:コンペ・基本設計(2.5ヶ月)
 2008年6月~9月:実施設計・建築確認(3.5ヶ月)
 2008年9月ごろ:見積確定・工事請負契約(5ヶ月)
  ~2009年2月:工事監理

建てどきただ、基本設計に悩むとこの期間では収まらないと思います。リクルート出身で前・和田中学校校長の藤原和博さんは基本設計に半年、施工にその後9ヶ月かけた経験からこんなことを書いています。

建てどき 藤原 和博 (著)  情報センター出版局 (2001/3/23)
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ざっといって”家づくり”は「自分の人生に対して1000項目の質問状を受けることだ」と私は思う。(中略)そして1000項目の質問のいちいちが「あなたはどんな人生を歩んできましたか?」「いまどんな家族ですか?」「これから夫婦でどんな人生したいんですか?」と、お互いの人生観を、世界観を、教育観を、家族間を、夫婦間を問うてくる。
(「建てどき」 第5章 家作りは「生きざま」をも問うてくる pp232、234)
この1000項目というのは誇張ではなく、実際にすべての選択肢を積み上げていくとそのくらいになります。ただこれらの意思決定はビジネスにおけるやりかたが正解とは限らないというのが面白いところ。
どうやら家つくりは、このような拙速をよしとするものとは違うようだ。間違っていてもすぐには引けない。だから逆に、決めなければならないことをじっくり考え、決めなくてもいいことをクリアにして、なるべく最初に作りこまないほうがいい。(同 pp233)
そのためには柔らかい精神と気力、体力が必要で「45歳を過ぎては建ててはいけない」とフジハラ氏はいいます。基本設計を3ヶ月で済ませた私としては半分合ってて、半分間違っているかなぁという印象。長考や間違いを含め施主側の意思決定プロセスが大事なのはその通りですが、設計側である程度の絞込をすることも有効だったような。ある程度はプロの提案に任せる余裕も必要かと。

<5月10日 第4回打ち合わせ>
で、1000の質問に答える代わりに初期段階で「ヒヤリングシート」というA4サイズで6ページのアンケートを提出しています。一例をあげると下記のとおり。
ご家族にとって家、住まいとはどのような場所ですか?また何を求めますか。
 シンプル、ミニマルであるもの。自分達のスタイルの変化に合わせて変えていけるもの。
 木造であったとしても、スケルトン・インフィルの考え方は重視し、大空間を志向したい。
特にこだわりたいスペースはどこですか?
 ワンスペースタイプの多目的リビング

ゼロワンオフィス側で練ってきたゾーニングプランをベースに方向性を議論していきます。右の図は2階リビングのゾーニングプランの1つ(第2案)。南に向けて上がっていく傾斜天井と3面開口でテラスを設けるというプランに対して(1)西側は隣家が見えるだけなので収納にしてしまおうとか、(2)スクエアなリビングのほうが多目的には使いいいとか、(3)南側テラスを広くしたいとか。1階についても同様に詰めていきます。

ちなみに担当は戸田さんとカミデさんの2名。2人とも私より年下ですが、来年早春の竣工まで長丁場を一気に駆け抜けていくうえで頼もしい存在です。

戸田さんはゼロワンの中ではすでに古株で、代表作としてはJ-PRIDEShoan-Hills(1階が松庵郵便局)。最近は仙川プロジェクトARCOのうち1件と、戸建2件ほかを進行中だったにも関わらず夏休み返上覚悟で引き受けていただきました。

カミデさんは戸建をやっていた設計事務所から今年2月にゼロワンオフィスに加わった新戦力。当時入社2ヶ月目だったコンペの初期段階からソフトなキャラクターが好印象。対照的に(?)ハードなキャラクターの戸田さんの指導のもとで仕事を覚えながら図面を引いている毎日のようです。

<5月26日 第5回打ち合わせ>
ワンスペース・リビングという基本線は崩さずに、キッチン横にサービスバルコニーができ、西側に造作家具で収納ができ、東側にDENができ、南側テラスが広がりました。階段を除いたLDKは約20畳あります。ベースはこれで確定。

今度は状況によってキッチンとダイニングをゆるやかに区切りたいとか、追加要素を加えていきます。なら扉を設けるためにキッチン天井はフラットにしようとか、ならそこにエアコンや配管を埋めてしまおうとか、そこに間接照明を設けようとかテイストのコンセプトが詰まっていきます。

ちなみに1階は2階と同一形状で駐車場と玄関、寝室、バス、トイレが配置されていますが、この段階では収まり優先であえて細かく詰めないことに。エアコンは既存持込、バスはユニット、家具は後付け、寝室の割り振りは子供の成長次第、といった感じ。これで大方の方向性は固まりました。
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